今後の課題

 当会の第1回ワークショップは、比較的好況の内に実施することが出来たと思われる。もちろん初めてということがあり、不慣れな点もあったが、多くの意見が出され、充分今後に繋げる結果が出せたと言えるのではないだろうか。

 ワークショップで出た意見から、今後さらに議論されるべき課題としては、次の諸点が考えられる。

@     車をどうするか
 車を排除でなく、公共交通と機能分担するということであれば、環状道路、代替え道路という基盤整備が必要である。
 基盤整備が難しいということであれば、「歩行者と公共交通のまち」として、車を規制する政策を採る。
 この2つのシナリオからどちらか選ぶ必要があるのではないだろうか。

A     賑わいをもたらすまちの魅力
 トランジットモール、裏通り、面的な広がり、その組み合わせ、といった「まちの形」は、どういうものが賑わいをもたらすまちの魅力につながっていくのか。上もの、商業活動のあり方と併せて、この点の議論が引き続き必要と思われる。

 

また、ワークショップの方法論については、

@    具体的成果に繋げる

  今回のワークショップでは、活発な意見がでてよい雰囲気であったが、具体的成果に繋げるためには、「まとめ」について、充分な議論が必要で、その結果の外部への報告も速やかに行う必要があると思われる。

A    分科会の設置

今回は中心市街地の活性化と関連させて行ったが、今後はそれぞれ関心のある分野について分科会等も開催し、小グループでのより深い意見交換が必要と思われる。

B 全体的な流れを明確に

一般の会員外の方も来られているので、全体的な流れを明確にした上で、ワークショップに入る必要があると思われる。

C 解決ポイントの集約

テーマが多すぎて、焦点がはっきりしないという状況では、どれも目立った進展がないということになりかねない。各ワークショップ毎に、優先解決事項を決めて、今後の活動のポイントとするのはどうか。3回行えば3つの優先解決事項が出来ることになる。問題消去型の活動は、目的がはっきりしているので、動きやすくはなる。

 

今後、様々なテーマでのワークショップが予定されているが、問題提起がしっかりしていて、まとめと報告がきっちり出来るという事が今後の当会の活動の成否にも繋がると考えられるのではないだろうか。そういう諸点を踏まえて今後のワークショップに繋げたい。