コメント

 

特定非営利活動法人地域デザイン研究会

理事長 平峯 悠氏

 LRTを導入する時の障害について、非常に難しいことを知っているわけです。

道路交通法、あるいは道路法の日本の国の仕組みからLRTを考えていかなければなりません。これをやるには大変な努力がいります。警察としてはこんなのは認められないということになったりしますが、そういう全体の合意がなければなりません。合意形成することは不可能ということになって、結果的にはできないだろうと思われることが非常に多い。その辺の日本の仕組みの中でLRTを考えることをぜひやってもらいたいと思います。

また、日本の今の交通問題の仕組みの中でLRTをすぐに導入できるだけの哲学、原理というものは必ずしもまだ明確に確立されておりません。環境問題でいくのか、中心市街地の活性化で行くのか、中心市街地の活性化だけは全国共通の問題となっていますので、そう簡単にLRTにこじつけるわけにはいかないだろう、反対意見の方々もそれを死守しようとがんばっておりますのでそれ以上の気力とか税金問題、仕組みそれら全部を解決していかなければならないので、これをねらいにしながら現在の交通問題を、枚方市のバスの問題点などについて着実な進展をぜひやっていただくことが将来の枚方市に結びつくものと思われます。

将来の夢として、LRTのいろいろなルートを掲げることはすばらしいものであると考えます。

 

枚方・LRT研究会

代表 長山 泰久氏

 新しい方針で研究会が行われまして皆さん方集まってくださってどうもありがとうございました。今日話し合ったことがこれでできるということはもちろんございません。幸いなことに、国土交通省、今までの建設省サイド輸送サイドが交通機関としてLRTをかなり積極的に考えてくれてきているそうです。国会議員の方々も有志の方々が集まって、LRTに対する研究会も発足させております。先ほどの道路交通法について私も最後に一番抵抗があると思うことは、警察をいかにこちら側に向けるのかが非常に大切な面であると思っています。中には、警察でも、大阪府警で言いますと交通課長をやっておられました方が、いつも気にしておられます。「LRTいつできるのか。渋滞の解消につながるような施設としてのLRTがぜひ必要だ」と、言っておられました。今新しく警察署長になられた方が「枚方市にLRTができたらいい」とこういうようなエールを送っていただいたわけでありますが、こういうような隠れLRT信者もおります。

 一般的には路面電車と歩行者が混在してしまいますので安全というものに対して考えますとなかなか許可をおろしてこないだろうなと、道路交通法の中にそのようなものがないから進まないというようなお話をいただきましたが、そういうものをどのように導入して行けはいいのかという事も、いろいろな提言を出していかなければならないとそういうふうに思っております。今後は本当にルートのこともトランジットモールのことも、トランジットモールは何なのかと先ほどの質問にもございましたとおり、明確にして行かなければならないのですけれども、私は枚方なりに新しい考え方があって然りだと考えています。

 枚方市にはいろんな重要施設があるわけですね。我々も一度ルートウオッチングをしましたけれど、外大もありますし、市の総合体育施設には全然足がないんですね、車でしか行けない。山田池公園、これは府の施設ですから枚方市は案外冷たく考えているかもしれませんが、あんなにすばらしい施設があるのに近くに住んでいる市民がアクセスできないのは残念極まりないことです。それからJRと京阪電車との間を何とかしなければならない。このようにさまざまな問題を抱えている中でLRTというものを、一つの方法として考えております。今後も皆さん方と考えていきたいと思います。またどうすれば実現できるのかということまで積み上げて行きたいとも思います。

 どうもありがとうございました。