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図4.部門別CO2排出量推計(1994)<環境白書>

講演資料より作成

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図5。輸送部門の内訳別CO2排出量推計

講演会資料より作成

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図6.移動手段別にみた距離当たりのCO2排出量

講演会資料より作成

環境に優しい乗り物が必要になる社会

 図4、図5、図6はCO2の排出量などのことを示しておりますが、図4と図5からみて図5の枠で囲みましたように、乗用車というものは全体のCO2排出量の8.5%を担っているということを示しています。

 いろんな交通管理をすることによって排出量を減らすこともありますし、ハイブリッドカーのような車を造って減らしていくという方法もありますが、いかにして車に乗らない生活を可能にしていくかということが最も重要なわけです。

 移動手段別に見た距離当たりのCO2排出量を図6に示しましたが、人キロ当たり排出gとしてLRT17,バス50、自家用車152gという数値を示します。一人の人が1km移動する時にどれだけCO2を排出するかという数値です。これを見てもLRTがいかに環境に負荷を与えない乗り物であるかということがわかるわけです。

 われわれの地球環境を真剣に考えなければなりません。自動車の使用に関して世界は真剣に考え出しております。日本も遅ればせながら考えるようになって参りましたがまだまだ不十分です。

 最も環境問題に熱心なドイツから学ぶべきことが多くあります。学校教育で環境教育をきっちりとやっていることです。環境に対して本当に真剣にみんなに学ばせています。日本の学校では環境問題を教えているのでしょうか。ああいうふうなドイツのような教え方はやっていないと思います。

 ドイツでは省エネ運転を運転者に徹底させています。ドイツの学科試験の問題の中に環境問題に対する試験問題が含まれています。同時に省エネ運転法が試験問題に含まれていますので、どうしても勉強しなければならない状況がつくられています。日本では考えも及ばないことですが、人に優しい条件と環境に優しい条件つくりが真剣に考えられているのです。これとの関係で運転のできる人たちに対しても「くるまから公共交通機関への転換、LRTへの転換」が求められているのです。

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