6.枚方市の都市再生について

本会の副会長をさしてもらっております藤田でございます。 私に与えられましたテーマ「枚方市の都市再生について」ということでございますけれど、資料を用意させていただいておりません。大変総括的なお話になろうかと思います。

都市の再生ということは、中心市街地の活性化と最近よく言われておりますけれども、これじゃなかろうかなと、私思っております。枚方市の中心市街地といいますと、やはりこの近辺枚方市駅周辺、樟葉駅周辺、これが中心市街地、二つではなかろうかなと思います。

樟葉につきましては最近駅前に42階建ての京阪電車が京阪のランドマークにするんだというような考えで、高層マンションを今建設中でございますし。またその周辺にもまた合計約500戸のマンションを今建設されております。そして平成17年には、樟葉モール街がリニューアルされまして大変大きなショッピングセンターに生まれ変わるというふうなことで、樟葉の駅周辺も大きな中心市街地になってこようかと思われます。

しかし今回LRT推進会が考えておりますのは、やはりこれが枚方市の最も中心とされるべき中心市街地であるというところから、この周辺を中心に考えさせていただきたいと思います。

枚方市この周辺は中心市街地中心といいますと円の中心になるわけなんですけれども、淀川が背後にございますので半径でございます。この市駅の周辺に公共施設、枚方市役所を中心として府民センター、郵便局、税務署、警察、あらゆる公共機関がここに集まっております。公共施設として、このラポールあるいはまたこのラポールの裏側にまだ計画段階ですけれども、枚方市が計画しております文化ホール、こういったものも今計画されているわけですけれども。これだけのいろんな施設が、そして商業施設もここに集中しております。三つの百貨店そしてショッピングセンター、これだけのものが揃っていながらここへの導入といいますか、道路が三本でございます。一本は今お話にでております杉田口禁野線、そして中宮線、もう一本は香里団地から来る線、この三本しかここへ向かって入ってきていないという、その道路も全ての道路が片側一車線の道路でございます。こういうふうな中心市街地に片側一車線の道路しか、しかも三本しかないこんな非常に道路行政が遅れている都市はあまりないんじゃなかろうかなと、思います。交通問題がこの枚方市のまちづくりに一番大きな問題になっているところでございます。

この駅前の商業者で毎月一回集まって話をしているわけなんですけれども、そのなかで三越百貨店、近鉄百貨店、京阪百貨店等、私はビオルネに関係しているので、ビオルネを代表して言っているわけなんですけれど、この駅周辺、商業地で、ショッピングセンターで、土曜日日曜日が非常に来客数が少ないという話が会社一致しております。

駅前の、皆さんご存知だと思うんですけれども、サンプラザの一階にパチンコ屋さんがございます。このパチンコ屋さんは日曜日が定休日でございます。日曜日が定休日のパチンコ屋さんというのは、おそらく全国探してもないんじゃなかろうかなと、というのは日曜日に人が寄ってこない、お勤めの方とかそんな方が、こういった公共機関あるいは商業の中心でございますので、日曜日の人の少ないのはわかりますけれど、少なくともこういった商業の集積地であって、日曜日に人が少ない、パチンコ屋さんも休んでいる。これはどういうことかなといいますと、やはり交通問題、渋滞があるんじゃなかろうかなと考えられます。

ビオルネでずっと来客調査をしているわけなんですけれど、ビオルネができて13年でございますけれども、13年前から比べますと長尾、津田あるいは尊延寺、あちらの東部のほうからの来客が激減しております。以前は高槻方面からもバスに乗ってお越しいただいたんですけれども、高槻方面も激減しております。これはやはり交通問題に関わることだと思うんですけれども、かたやもうひとつは周辺にいろんなショッピングセンターが出来て、わざわざ枚方の駅前まで行かなくても買い物を済ませることができるということもあろうかと思われますけれども、やっぱり日によっては尊延寺、長尾からバスに乗ったら枚方市駅まで一時間かかるという、このような状況でなかなかお客さんがお越しいただけないと。

中心市街地の活性化というのは、交通問題をおいて解決できないんじゃないかなと、われわれ商業者は期待をかけているわけなんですけれど、枚方市の都市計画道路の達成率は40%らしゅうございます。なかなか計画道路の達成といいますか、待っててはこれから先何年かかるかわからない。そうするとまた新たな発想としてやはりこのLRTの敷設計画ということを、考え方を変えていただいてLRTにこれからの交通問題をシフトを変えていただかなければ、恋通問題は解決できないんじゃないかなというふうにわれわれは考えて、いろいろ市、行政当局にも話をしているわけでございます。

北大阪商工会議所が、昨年京阪奈の交流拠点を目指す枚方、寝屋川、交野という一つの、北大阪地域産業活性化計画策定事業というところでやりました結果があるんですけれども、地域発展の阻害要因の中で、地域の事業所へのアンケート調査でございましけれども、一番目に地域発展を阻害しているのは何だということになりますと、一番トップに慢性的な交通渋滞が事業活動に支障をきたしているというのが62.5%の回答がありました。われわれ市民もしかりですけれども、事業者にとってもこの交通渋滞というのが大きな阻害要因というアンケート調査になっております。この中でも、LRTを取り上げていただいておりました。地域内交通渋滞緩和への取り組みということで、都市計画道路の整備ということと同時に枚方市で検討を進められている新交通システムLRTの導入検討も前進させる必要があるということで商工会議所等もLRTについては今後、交通渋滞緩和の大きな手段の一つだというふうに考えております。

これは昨今枚方、寝屋川,交野3市合併とうことが言われております。先日市長と話する機会がありまして市長と話しておりましたら、非常に中司市長は3市合併に積極的に取り組んでおられる方で、3市合併して新しい庁舎を丁度枚方と寝屋川と交野の境ぐらいに庁舎を建設して枚方市駅からあるいは寝屋川の方からLRTを引くという計画がLRT実現に一番ちかいんじゃないかなという話しをされていましたけれども、これは市長の一つの夢じゃなかろうかなというふうに思っておりますけれども、本当にわれわれこれから、杉田口禁野線を早く実現さすため、ということをいっていましけれども、大変多くの問題点が残されていると思われます。やはりこれは行政が大きな力で引っ張ってもらわなければ実現しないんじゃなかろうかというふうに思っております。中司枚方市長がLRTに対して前向きに考えていただいているということは、LRT実現の大きな希望につながるんじゃなかろうかというふうなことをご紹介させていただいて、とりとめもないつたない話になりましたがこれで終わらせていただきます。ありがとうございました。


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